目次
分散DBMSの特徴
分散DBMSの特徴としては、下記が挙げられます。
- データの分散
- 異種性
- 自律性
C.J.Date’s12 ルール
ユーザにしてみれば、集中型と同様に扱えなければならないとの観点から[C.J.Dateの分散データベース12 ルール」があります。
- 各サイトは自律的である
- 中央サイトからの独立
- 無停止運転
- 所属場所からの独立
- 分割からの独立
- 複製からの独立
- 分散問い合わせ処理
- 分散トランザクション処理
- ハードウェアからの独立
- ソフトウェアからの独立
- オペレーディングシステムからの独立
- DBMSからの独立
透過性
表の状況を意識することなく操作できる性質を透過性と言います。透過性の性質には、下記の4つが挙げられます。
- 移動に対する透過性
データの格納場所が移動しても移動したことを利用者が意識する必要がない性質です。
- 位置に対する透過性
データの位置を利用者が意識する必要がない性質です。
- 重複に対する透過性
データの重複を利用者が意識する必要がない性質です。
- 分割に対する透過性
データの分割を利用者が意識する必要がない性質です。
水平分割方式と垂直分割方式があります。
バックアップ方式
- フルバックアップ
- 差分バックアップ
ジャーナル情報(ファイル)を基に復旧する。
2層コミットメント
分散データベースにおいて、全てのデータベースから「コミット準備完了」が返されてから「コミット実行」をするコミット管理方法です。
※注意点
主サイトと従サイト間の通信が途絶えると主サイトの指示が届かない事があり、サブトランザクションをコミットすべきかロールバックすべきか判らない状況が発生することがあり得ます。
結合方法
- セミジョイン法
結合演算の対象となる共通列をどちらかのサイトに送ります。共通列、結果列だけを送付することで通信負荷を減らせる。
- 入れ子ループ法
全表をどちらかのサイトに送付するので、セミジョイン法より通信負荷が掛かります。
- マージジョイン法
全表をどちらかのサイトに送付するので、セミジョイン法より通信負荷が掛かります。
- インデックスジョイン法
結合演算時にインデックスを用います。
管理方式
- 分散型命名方式
- 完全重複管理方式
- 一点集中管理方式
- 誕生サイト方式