Aapche 設定ファイルの分割、分割した設定ファイルの取込(Include)




目次

設定ファイルの分割


Aapcheの設定ファイルは幾つかありますが、セキュリティの考慮やサイト追加などの実運用をしていく過程で設定値が肥大化してきます。特に「httpd.conf」に追加する設定が増えてゆく傾向にありますが、「httpd.conf」自体が元々、大量の設定がデフォルトでされているので、更に肥大化し易い傾向にあります。Aapcheでは、別ファイルに記載した設定ファイルを読み込むことができます。つまり、設定ファイルを分割することができます。

分割した設定ファイルの取込(Include)


「Include」は他に用意された設定ファイルを取り込む場合に使います。

設定例

Include ファイル名

※ファイル名は絶対パス、又は「ServerRoot」からの相対パスで指定します。

ファイル分割の利用例


ファイル分割の利用例としては、下記が挙げられます。

  • バーチャルホストを利用して複数ドメイン(複数サイト)を1つのApacheで管理する場合に、ドメイン(サイト)毎に設定ファイルを分ける。
  • ACL、リライト、リダイレクト等の機能毎に設定ファイルを分ける。
  • 本番環境、検証環境により設定が異なる場合に、設定差異だけを別設定ファイルで管理して切り分ける。

ファイル分割、読込の注意点


読み込まれたファイルから更に別ファイルを読み込むことも可能なため、ファイル階層を深めることが可能です。階層が複雑になることで保守性は低下します。また、バーチャルホストを利用している場合、共通設定ファイルを設けると複数のサイトに影響する様になり、特定サイトを修正したつもりが全サイトに影響が出てしまう危険性があります。

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