高信頼化技術




目次

高信頼化技術とは


高信頼化技術とは障害に対する設計仕様です。

高信頼化技術の必要性


システム開発についても障害は発生しえるもので、障害に対する設計仕様を考慮する必要があります。

高信頼化技術の対策方針


高信頼化技術には、下記対策方針があります。

  • フールプルーフ(fool proof)

    意図していない操作をしたり不特定多数の人が操作しても、誤作動が起こりにくい設計仕様をフールプルーフ(fool proof)と言います。
    例)
    電話番号入力欄に漢字が入力された場合に、エラーメッセージが表示され、入力処理が続行出来ない。

  • フェールセーフ(fail safe)

    故障した場合、安全重視を優先させるる設計仕様をフェールセーフと言います。
    一部のシステムの故障や障害では、あらかじめ定めた安全状態に移行し安全側に動作するようにします。
    例)
    交通信号の故障時には全ての信号が赤になる。
    災害時には、エレベータが最寄りの階に停止する。

  • フェールソフト(fail soft)

    障害の場合、機能低下させても稼動させる継続を重視した設計仕様をフェールソフト(fail soft)と言います。
    故障部、障害部のみを切り離し、処理能力が低下してもシステムの全面停止は避ける様にします。
    例)
    電源分配システムでは、異常区間を切り離してでも、残りの区間で稼動を続ける。
    飛行機のエンジンが一つ停止しても、他のエンジンで飛行が可能。

  • フォールトトレランス(fault tolerance)

    故障しても耐えきえれる設計仕様をフォールトトレランス(fault tolerance)と言います。
    重要部品を多重化するなどして故障、障害が発生しても、全体としては、正しく処理を続行できるようにします。
    例)
    システムの多重化

  • フォールトアボイダンス(fault avoidance)

    故障そのものを排除する設計仕様をフォールトアボイダンス(fault avoidance)と言います。構成部品の信頼性を高め故障を起こさないようにします。
    例)
    品質保証、品質管理体制の強化
    要員の教育、訓練